タイヤのプロが徹底解説!ポルシェタイヤの疑問に全てお答えします。大切な愛車のタイヤ交換は賢くお得に行いましょう!

2024.09.09

鈴木俊浩<店舗統括マネージャー>
加藤宏紀<商品企画部>

ポルシェオーナーの皆さん!タイヤ交換はどうされていますか?

実は、正しい知識で行わないとせっかくの愛車なのに乗り心地が…なんてことも。

つまりタイヤの支えがあってこそポルシェの魅力が活きるというわけです!

今回はタイヤのプロがポルシェタイヤの基礎知識や交換方法を詳しく解説していきます。 知っておくだけで賢く、そしてお得に愛車ライフを楽しめますよ! また、タイヤ市場ではポルシェ承認タイヤを特別価格で販売中です。 ぜひ購入サイトもチェックしてみてください!

タイヤ選びの基本

タイヤには多くの種類があり、姿・形ではほとんど見分けがつきません。
しかし、それぞれ特徴や性能が大きく異なります。
当社では、タイヤの事を誰よりも理解できるよう努めております。
そのため、他では得られない体験と一人一人のお客様にとって役に立つ情報を提供していきます。

重要なポイント

  • 車種の特徴や乗り方、使用用途などに合ったタイヤを選ぶ
  • 「高いタイヤなら問題ない」「安いタイヤは良くない」というわけではなく、「価格」や「ブランド」以外にも「機能」で選ぶ

タイヤ市場のタイヤ選び

1

より多くのタイヤで
走行テストを実施

2

タイヤを分解して
構造を調べる

3

実際の技術者から
情報を得る

製品比較の情報は入手しにくく、実際にはよく分からないというのが現状だと思います。
最適なタイヤ選びには専門的な知識が不可欠です。少しでも迷われたらタイヤのプロにご相談することをお勧めします。

ポルシェ承認タイヤとは

一般的に銘柄が異なっても、サイズが同じであればどのようなタイヤであっても物理的に装着が可能です。
しかし、ポルシェのようなハイパフォーマンスカーの場合、その車種のパフォーマンスを発揮できるタイヤ選びがとても重要なのは言うまでもありません。市販品の中には様々な性格のタイヤが存在し、ポルシェの性能を十分に活かすようなタイヤもあれば、走行性能よりもソフトな乗り心地や燃費性能を重視したモデルももちろん存在し、(全くお勧めできませんが)それをポルシェに装着する事もできてしまいます。極端な話、車のパワーにタイヤが耐えられないような状態になるようなチョイスも出来てしまう、という危険性があります。

承認タイヤとは

自動車メーカー
タイヤメーカー
共同で開発

それぞれの車種の性能を最大限に発揮するための
厳しい条件をクリアしたタイヤが
「承認タイヤ」と呼ばれています。

どういうタイヤを選ぶのか、はもちろんお客様次第なのですが、ポルシェ社としては、車種毎にその車の性能を最大限発揮させるために、新車に装着するためのタイヤについて詳細な性能要求を持っており、それに基づいてタイヤメーカーに専用開発させたタイヤがポルシェ承認タイヤとなります。

※ポルシェ以外にもメルセデス・ベンツやアウディなどにも承認タイヤが存在しており、その承認基準はメーカーにより様々です。

間違いのないタイヤ選びを

承認タイヤ以外を装着する事自体は問題なく、知識を持った専門店であれば、お客様の使用方法やご要望によってあえて承認タイヤではなく、個別に最適なタイヤをお選びする、というパターンもあり、承認タイヤが絶対にいいというわけではありません。
しかし、承認タイヤであれば、どれであっても純正装着品と同等の性能要求を満たすため間違いのないタイヤ選びができます。

例1. 価格重視のタイヤを装着し、リアタイヤだけが激しく摩耗してしまった

車種

ポルシェ 911

911の場合、リアエンジンかつハイパワー、という大きな特徴がありますが、これは加速時や旋回時にリアタイヤに掛かる荷重が他のどの車よりも大きいという事を意味します。
以前、お客様の強いご要望でボクスターに承認ではない、ある価格重視のタイヤを装着した事があります。装着後、リアタイヤだけが激しく摩耗してしまい、短期間で何度もリアタイヤを交換する事になり、結局、価格重視のタイヤを選んだ意味がなくなってしまった、という事がありました。

例2. 快適重視のタイヤを装着し、パワーに耐えきれずアクセルを全開にできない

車種

ポルシェ Taycan

お客様からお持ち込みいただいた、ある快適重視のタイヤを装着した例では、あまりのパワーにホイールとの勘合力が耐えきれず、タイヤの中でホイールだけが空回りしてしまい、アクセルを全開にできない、という事態になってしまったケースもあります。ターボのお車や、パナメーラ・カイエン・タイカンなどではこういった事も考慮する必要が出てきます。

特にポルシェの場合、こういった事が起こらないよう、設計上リアタイヤの構造を変えて剛性を高めたり、前後のバランスなどを最適化したりといったことが必要になるため、その点でも承認タイヤは間違いのないチョイスと言えます。

ポルシェ承認タイヤの技術

Nマークはタイヤの側面に付いています。

夏場のアスファルトは最大60℃にも達します。 全てのポルシェ承認(Nマーク付き)タイヤには、高温でも安定した性能を保つ特殊なゴム組成物が使用されています。ゴム組成は大手タイヤメーカーがポルシェの個々のモデルに合わせて特別に適合させたものです。それによりタイヤの路面接地部分もしっかりとしたグリップ、安定したコーナリング、短い制動距離を実現しています。
Nマーク付きタイヤはさまざまな気象条件におけるブレーキ操作、車線変更など厳しい条件下でポルシェが自らテストしたタイヤです。
それぞれの徹底的なテストに合格したタイヤだけに「N」マークが付けられます。

N指定の表記 車両
N0〜6 ポルシェの承認またはその改定を表す数字
NA 911カレラ
NB ボクスター/ケイマン
NC カイエン
ND パナメーラ
NE マカン
NF タイカン

タイヤ履き替え時期

履き替えのタイミングはその地域や天候によっても異なりますが、関東近辺の履き替え時期の目安としては以下となります。履き替えの判断基準の一つとして気温にも着目すると良いでしょう。

夏タイヤ

履き替え時期 3月中旬~4月下旬
気温の目安 最低気温が7℃以上になる頃が目安
注意点 降雪予報を確認し雪が降る可能性が低いことを確認してから交換

冬タイヤ

履き替え時期 11月下旬~12月中旬
気温の目安 最低気温が3℃に近づいてくる前に交換
注意点 最低気温が3℃程度でも路面凍結が発生する可能性があるので注意

一方で、上記期間中はたくさんの履き替え作業で店舗が大変混みあう可能性があり、待ち時間も多く発生する恐れがあります。そのため目安期間よりも少し手前で履き替えすることで待ち時間の軽減に繋がります。

また、夏タイヤ・冬タイヤ共に各メーカー多くのモデルが存在します。車重があり重心の高い車に向けたふらつきや対摩耗性に強いタイヤ、静粛性に優れたタイヤ、雪上の走行性に優れたタイヤ、凍結路の走行性に優れたタイヤなどそれぞれが方向性や特性を持っています。
下の画像はとあるメーカーの夏タイヤですが、静粛性に優れたタイヤはどちらかわかりますでしょうか?

見た目はほぼ同じなのでわからない方がほとんどだと思います。
ご自身が求める性能を有するタイヤはどれなのか、少しでも迷われたらタイヤのプロにご相談いただくことをお勧めします。

タイヤ交換は
どこでやるべき?

タイヤ交換を検討する場合、タイヤ専門店・カーディーラー・カー用品店・ガソリンスタンドなど様々な選択肢がありますが、ポルシェのタイヤ交換は、タイヤ専門店で行われる事をお勧めします。それには3つの明確な理由があります。

タイヤ交換は専門店がおすすめ
3つの理由

多くの経験値に裏付けされた技術力

タイヤ市場では熟練の技術を持ったスタッフが常駐し、お客様一人一人に合わせた作業を行います。

車体に対する技術力という意味では、ポルシェディーラーが最も高い位置にいるのは間違いないです。
一方、ポルシェのような低偏平・高剛性のタイヤ交換に対する技術力という意味では、タイヤ専門店の技術的経験値や専用設備の方が優れています。
タイヤ市場ではポルシェやフェラーリなどの最高級スポーツカーをはじめ、作業難易度としてより上回るようなお車の作業も毎日沢山ご依頼いただいています。 また、カーディーラーやレッカーサービスから特別に難易度の高い作業をご依頼いただく事もあります。
タイヤ専門店ではこのような作業を、正確に行うために、訓練され経験豊富な技術者と、対応する設備を備えています。
例えば、タイヤを交換するタイヤチェンジャーという機械は、機械自体に高い精度が無いと交換時にホイールに傷をつけてしまうことがあります。多くの作業をこなすタイヤ専門店では、この機械が重要であることを理解しているため、ハイパフォーマンスな物を導入しているケースがほとんどです。そのため、ホイールを傷つけることがほぼありません。壊れやすいTPMSの正しい取り扱い・傷つきやすい、美しい対向ブレーキキャリパーなどの取り扱いにも慣れており、安心してお任せいただけます。

商品の選択肢の多さ・価格

タイヤ市場のポルシェタイヤコーナー。お客様に合わせたご提案ができるよう、世界中からタイヤを仕入れています。

これはタイヤ専門店全般というよりは、当社、タイヤ市場に限った内容かもしれませんが、商品の選択肢、という意味ではどこにも負けない自信があります。
タイヤ市場では、元々、お得で性能の良いタイヤを世界中から仕入れて販売してきました。
そのため、国内に流通しているすべてのタイヤをご用意できるのはもちろん、ご指名のタイヤがあれば海外から直接買い付けて来ることも可能です。
特にポルシェのような特別なタイヤの場合、生産量が少なかったり、日本向けの割り当てが限られているために希望の商品やサイズが入手できない、といったケースも結構あります。
そのような場合、たとえ海外であっても在庫があればお取り寄せが可能です。
また価格についても驚いていただけるケースが多いと自負しております。一部のタイヤには定価があり、一般にポルシェディーラーでは定価販売が多いと思います。ポルシェディーラーでしか購入できないタイヤ、という物はありませんので、当店であれば、全く同じ商品でも、かなりお求めやすくご購入いただけます。

アライメントを始めとする高レベルの付随サービス

ケイマンのアライメント調整の様子。快適なドライビングのためには正確なアライメント調整が欠かせません。

タイヤ交換の他にも、様々なサービスをご提供しています。
特にポルシェに必要なのがアライメント調整です。
車には、直進性や旋回性を調節するために、足回りの取付角度を細かく調整できる機構が備わっています。 この調整がずれると、まさしく直進性や旋回性、タイヤの摩耗などに非常に大きな悪影響が出ます。 段差に乗り上げる、など明らかな要因が無くても、経年でどうしてもずれてしまうのがアライメントです。 レーシングカー並みの足回り・調整機構を持つポルシェのお車はアライメント調整の効果が非常に出やすく、ズレが生じている場合、正しく調整する事でまさに別の車のようなビシッとした走りになります。
そのため、タイヤ交換ごと(定期的)にアライメント調整も行う事が推奨されています。タイヤ専門店にはテクニシャンが常駐しておりますので、こういったハイレベルのサービスをいつでもご提供できるのも強みです。(一部、アライメント設備が無い店舗もあります)

ポルシェオーナー様の体験談

ポルシェのタイヤ交換はタイヤ専門店で実施するのがお勧めである理由をお伝えしてきました。
今回は、実際にタイヤ市場をご利用いただいたポルシェオーナー様から感想をお伺いする事ができましたのでご紹介いたします。

I様 ポルシェ ケイマンS 2014年モデル

お住まい:関東地区 I様

タイヤ市場スタッフ

タイヤ市場
スタッフ

Q タイヤ市場をご利用いただいたきっかけを教えていただけますか?
A 別の車で以前からタイヤ市場を利用していました。このケイマンは、どうしても少し特殊な車でもあるので基本的にはすべての整備をディーラーで行っていますが、タイヤ交換だけは信頼できて価格も安いタイヤ市場にお願いしてみようかな、と思い依頼しました。
I様

I様

タイヤ市場スタッフ

タイヤ市場
スタッフ

Q 今回ご購入いただいたタイヤと、お選びになった理由を教えてください。
A 今回購入したタイヤはミシュラン パイロットスポーツ4Sというタイヤです。
新車時のタイヤとは異なるタイヤです。もともと装着されていたタイヤも走行性能は悪くなかったのですが、乗り心地や、静粛性の面では若干不満がありました。
タイヤ市場で最初話を聞いた際に、話の中で自然にこのあたりの不満点を引き出してくれ、またタイヤの種類を変えれば改善できる可能性がある、という提案を貰いました。もともとミシュランを履いてみたい気持ちもあったので、提案通りの商品を購入する形になりました。
I様

I様

タイヤ市場スタッフ

タイヤ市場
スタッフ

Q 当店提案の商品をご使用いただいていかがでしたか?
A 気になっていた乗り心地の部分はかなり解消されました。突き上げの角が取れたというか、走行性能は従来と同等かそれ以上に良いのに、乗り心地も良くなりました。
また静粛性は、以前のタイヤが古かった事もありますが、2段階くらい改善したイメージです。提案してもらった通りの内容で、これにして良かったと思います。それ以上に、タイヤの性能を熟知して、これが良いのでは?という提案というのは他のお店ではなかなか無いと思いますので、その点だけでも価値があるお店と思います。
I様

I様

タイヤ市場スタッフ

タイヤ市場
スタッフ

Q 作業面では何かお気づきの点はありましたか?
A いつもの事ですが、丁寧で迅速な作業に好感を持っております。車の移動時には各所に汚れ防止カバーをかけていただくなど配慮を感じます。
作業の事は分かりませんが、見ている感じとてもスムースなので、技術的にも経験的にも豊富な様子で、安心してお任せできます。最後にボルトの締め付け確認などもしっかりやってくれますので、この点でも安心感があります。
I様

I様

タイヤ市場スタッフ

タイヤ市場
スタッフ

Q 最後にタイヤ市場のご利用体験についてご評価下さい。
A お話した通り、商品知識や提案力、作業の技術などについては申し分ないと思います。詳しく調べたわけではありませんが、ディーラーでのタイヤ交換は30~40万円程度のイメージを持っており、それから比べると半額とかそれに近いレベルで購入できたのではないかと思います。結論としまして対応面・技術面・価格も大満足です。次の交換も依頼すると思います。
I様

I様

安心・安全の技術力で
サポート致します!!

最新設備の積極導入と豊富な経験値による技術力で安心・安全に作業を行います。
最後の締め付け確認も丁寧に行います。

タイヤ市場のこだわり

なぜタイヤ市場は
試乗やテストを重視するのか

私たちは、前身の会社から数えると、30年近くタイヤを販売していますが、以前はタイヤを販売する者として大きな問題を感じていました。
それは、

  • 高額な商品かつ命に関わる重要な部品なのに、お客様は買う前に試すことができない
  • 売る方も知識として製品を知っていても実際に使ったわけではなく、本当の真実を語ることができない

というものです。
タイヤ市場では、それを少しでも理想に近づけられるよう「出来る限り自分達で実際に乗る」「自分達で試験を行い正しい性能を知る」 そしてその結果をもって正しい情報をお客様に伝えて販売する、という事をとても重視しています。
なので、年に何度もテストを行ったり試乗会を実施したりしています。自分の体感を語れるホンモノのタイヤ屋でありたいと思うからです。

試乗会へ参加

今回はドイツ コンチネンタルタイヤ主催のオーストラリア グローバル試乗会に招待いただき、コンチネンタルのスポーツタイヤ(SportContact・UltraContact)を競合製品との比較の中で徹底的にテストしてきました。

オーストラリア グローバル試乗会の様子。
タイヤ市場では国内外問わず試乗会へ参加し、自ら体感することで利用するお客様視点でのタイヤ情報を仕入れています。

まずはレース場での限界試験

レース場での限界試験の様子。
レース場を用いて危険なテストを実施することで、タイヤ本来の性能がより体感できます。

ポルシェ911をはじめ、BMW M3・NISSAN Zなど、サーキットに用意された一級品のハイパフォーマンスカーで、普段は絶対に出来ないようなアクセル全開→全力ブレーキで制動距離を比較したり、怖いほどの全速力でカーブに突っ込み、曲がり切れない度合を比べる(もちろん自分で運転します)など、結構とんでもないテストを色々行います。ちょっと怖いですが、こうして比較すると製品によって結果や体感が全然違うんです。
測定している数値としてもはっきり違いますが、それ以上に体感の違いが絶大です。
ブレーキの効き具合、カーブでの横滑りの具合、まっすぐ走るときの滑らかさ、はっきりとわかります。少なくとも今回試乗した、コンチネンタル製のスポーツタイヤは世界でもトップレベルの水準であることは間違いなく、911(992)でのフルパワーでの加減速やコーナリングにも余裕を感じる性能でした。路面状況をしっかり伝えるタイプのタイヤで車との相性も抜群。間違いなくポルシェに最適な製品の一つです。

次に公道での走行試験

公道での走行試験の様子。お客様の日常使いをイメージしながら走行しました。
このような体験をもとに、お客様一人一人に合わせたタイヤをご提案しています。

サーキット走行の後は、なんとオーストラリアの高速道路や山道といった一般公道での試乗です。(オーストラリアは左側通行/右ハンドルなので、日本人には違和感なく運転できます)
タイヤの試乗で実際に高速道路を走ったり、山道を走行したりする体験ってなかなかできませんが、こういう体験も本当に役に立ちます。
どんなスポーツタイヤであっても、購入したお客様にとっては日常の走行が存在します。
ただハイパフォーマンスなだけではなく、乗り心地や、静粛性なども非常に大切になりますが、今回のタイヤはいずれも高いレベルであることが確認できました。

タイヤのプロとしてのプライド

上記の通り、今回テストしたコンチネンタルのスポーツタイヤ、スポーツコンタクト7・ウルトラコンタクト7は、いずれも超ハイパフォーマンスでありながら日常での快適性も非常に高い素晴らしいタイヤでした。これからもこういったプロとしての当たり前、を追求していくつもりです。
国内テストコースでの試験、北海道の極寒地での試験、海外での試乗会や、生産工場の視察、多くのスタッフが参加しお客様にお伝えする努力を続けます。こういった体験をお客様にお伝えし、お役に立ちたい。タイヤ市場はそんなタイヤ専門店です。タイヤのことでお困りでしたらお気軽にご連絡ください。

F&Q

Q どうしても後輪の方が先にすり減りがちだが、承認タイヤは流通量も少ないし高いので前後異銘柄でタイヤを組み合わせることはありですか?
A 一般に左右のタイヤを別の銘柄にする事は制動時のバランスを乱すためNGですが、前後の銘柄も、車体制御の観点から揃えたほうがいい、というのが最近の定説です。ポルシェ各車においても左右はもちろん、前後で異銘柄のタイヤを装着する事は基本的には推奨できません。
ほとんどの車種の説明書に、すべて同一メーカー・同一仕様のタイヤに統一する旨記載がありますので、それに従いましょう。同一メーカー・同一仕様ではないタイヤを装着した場合、限界領域などでの運動特性などに計算外の部分が出てしまう事が理由と思われます。また4WD車の場合、前後のタイヤの状態があまりに違うと車両故障の原因となる場合もあるので注意が必要です。
一方で経験上は、状態や特性をしっかりそろえるなど、正しい選択をすれば前後の銘柄が異なっても通常使用の範囲では問題ない場合もありますので、どうしても前後の銘柄を変えたい場合にはご相談いただければと思います。
Q ポルシェ特有のタイヤ交換の目安はあるのでしょうか?
A 一般的には距離で3~5万km、年数で4~5年程度と言われておりますが、ポルシェにおいては1.5万~2万km程度で交換される方が多いです。
それはポルシェのハイパフォーマンス性能を維持するための安全性や走行性を確保するためです。残溝に関して車検での最低ラインである1.6mmまで使えると思う方もいらっしゃると思いますが、あまりおすすめできません。年数によるゴム質の硬化などでグリップ力が損なわれ車の性能を充分に発揮できない場合があります。ポルシェセンターなどでは残溝3mmでの交換を推奨してるようです。タイヤの経年劣化は避けられないとは言え、劣化の進行を遅らせることはできます。なによりも直射日光を避けた温度の低い環境が望ましいです。紫外線が長時間照射されるとタイヤ内部の化学反応によるゴムの劣化に繋がるからです。出来る限り紫外線に晒さないために日陰での駐車やUVカット効果が施されたボディカバーを試してみるのもおすすめです。
また、空気圧のメンテナンスもタイヤを長持ちさせるためには非常に重要な要素の一つです。 当社では空気圧メンテナンスも喜んでお受けいたしますのでお気軽にご相談いただければと思います。