2023.04.17
2024年 オールシーズンタイヤのおすすめ10選
関東圏(東京、千葉、群馬、栃木、茨城など)は降雪頻度が少ないエリアも多く、スタッドレスタイヤを買うかどうか迷う人の声をよく聞きます。
とはいえ、降雪の可能性もあるので万が一の降雪時の備えも必要ではないでしょうか。
外出先の急な降雪時にも対応できるおすすめのオールシーズンタイヤをご紹介します。
①オールシーズンタイヤとは?
オールシーズン=通年、年中の意味の通り、季節を通して使えるタイヤです。
という事は、夏場の温度が高い路面、梅雨時期などのウェット路面、冬時期の温度が低い路面や雪上、氷上路面などあらゆるコンディションに対応できる性能が求められます。
特徴はサマー、スタッドレスとの性能比較で見てみましょう。
項目 | オールシーズンタイヤ | 夏用タイヤ | 冬用タイヤ |
---|---|---|---|
ドライ | ○〜◎ | ○〜◎ | △ |
ウェット | ○〜◎ | ○〜◎ | ✕ |
シャーベット | ◎ | × | ◎ |
圧雪 | ○ | × | ◎ |
凍結 | ○ | × | ◎ |
省燃費 | ○〜◎ | ○〜◎ | × |
耐摩耗 | ○〜◎ | ○〜◎ | × |
冬用タイヤ規制時 | 通行可能 | チェーン装着 | 通行可能 |
チェーン規制時 | チェーン装着 | チェーン装着 | チェーン装着 |
サマーとスタッドレスのメリットをバランスよく組み合わせた設計が大きな特徴です。
近年では開発も進み、サマータイヤと同等以上の性能を持ったオールシーズンタイヤも登場しています。
メリット、デメリット
実際にオールシーズンタイヤを使ってみたお客様の声はメリットの方が多い傾向です。
【メリット】
■サマータイヤ、スタッドレスタイヤ、ホイール、その他付属品をそれぞれ買う必要がなくなり、タイヤにかかる費用が安くなる。
購入例で比較してみましょう。
- 車種 例 ノア、ヴォクシーなど
- タイヤサイズ例 205/60R16
それぞれ高性能のタイヤを選んで4年間使用できた場合
ジャンル | 購入商品 | 購入回数 | 購入総額 |
---|---|---|---|
サマータイヤ | ブリヂストン REGNO GR-VII 4本交換 | 1 | 102,520 |
スタッドレスタイヤ | コンチネンタル NorthContact NC6 4本交換 | 1 | 101,420 |
ホイール | シルバー系アルミホイール 4枚 | 1 | 35,200 |
ナット | 20個 | 1 | 3,300 |
交換 | 履き替え作業 | 8 | 35,200 |
合計 | 277,640 |
ジャンル | 購入商品 | 購入回数 | 購入総額 |
---|---|---|---|
オールシーズンタイヤ | MICHELIN CROSSCLIMATE 2 4本交換 | 1 | 95,920 |
メンテナンス | ローテーション | 4 | 8,800 |
合計 | 104,720 |
こちらの例では4年間で17万円以上も費用が安くなっています。トータルコストは大分抑えられます。
■年間で2回の履き替え交換のための費用や手間がなくなる。
スタッドレスタイヤは冬用コンパウンドを使用しているため、走行可能な距離は15,000kmくらいです。
夏場の路面温度が高い状態で使用すると更に摩耗が早くなる傾向があります。
また、多量の水に対する排水性能も悪く、雨の日はブレーキ制動距離が大きく伸びてしまい、不安要素が多々あるため、季節の変わり目の11月~12月、3月~4月で年間2回の履き替えが必要となります。
オールシーズンタイヤは
お店で交換をして貰うと1回あたり4,000円~5,000円ほどかかるため、年間2回の4年間で30,000円~40,000円ほど節約になります。
重いタイヤの持運びがなくなります。
この時期は作業が集中するため、順番待ちにかかる時間もなくなります。
■保管場所が必要なくなる。
保管場所がない場合、お店などに預ける必要が無くなります。
仕方なく外置きで保管している方は盗難の被害がなくなります。
【デメリット】
■性能別のジャンルがない
サマータイヤは静粛性、耐摩耗、グリップ力など特定の性能に特化したタイヤが各メーカー別でジャンルが存在しますが、オールシーズンタイヤにはありません。
ですが、メーカーによって静粛性能、耐摩耗性能、低燃費性能、ウェット性能、雪上性能、氷上性能の違いはあるので走行条件によって選ぶことができます。
■凍結路面では運転に注意
凍結路での走行も可能であり、冬用タイヤ規制時でも通行が可能です。
但しスタッドレスタイヤと全く同じ氷上性能ではありませんので速度等には注意が必要です。
また地域によっては、スタッドレスタイヤを含むすべてのタイヤでチェーンの装着が義務付けられる
「全車チェーン規制」が行われる場合もあるので、チェーンの携帯をお勧めします。
②オールシーズンタイヤの種類と特徴
オールシーズンタイヤは様々なメーカーが開発しています。
その中でも人気おすすめの9選をご紹介します。
1)
ミシュランクロスクライメートプラス(MICHELIN CROSSCLIMATE +)
ミシュランクロスクライメート2(MICHELIN CROSSCLIMATE 2)
ミシュランクロスクライメート2 SUV(MICHELIN CROSSCLIMATE 2 SUV)
サマー性能は上位クラスのサマータイヤと同等以上のスペックを持っています。
耐摩耗性はオールシーズンの中でもトップクラス(Treadwear 600相当)でミシュラン特有の半部減ってもしっかり効く技術(P-エッジ)が搭載されてます。
日本ラベリングに相関すると低燃費「AA」、ウェット「b」相当のハイスペックです。
サイズは輸入車の純正サイズにも対応できるラインナップとなっているため、国内外の車種に問わず愛用されています。
女神湖での試乗会では圧雪・氷上路面のブレーキ性能は一部のスタッドレスと同等レベルの制動性とコントロール性でオールシーズンタイヤの中でもトップクラスの結果でした。
2)コンチネンタル オールシーズンコンタクト2(Continental AllSeasonContact 2)
欧州トップクラスのメーカーのオールシーズンタイヤでヨーロッパ各国のメディアによる性能テストではいずれも高い評価をされています。
特にウェット、スノー、アイスのテストではトップクラスの評価がでており、どのような季節でも安全性が高いタイヤです。
欧州のラベリングは転がり抵抗、ウェットブレーキング性能共に上位にランクし、オールシーズン専用の内部構造は
サマータイヤに負けないブロック剛性と接地面積を実現し、国内外問わずあらゆる車種に高い耐摩耗性能を発揮します。
高い低燃費性能は電気自動車の航続距離の延長を実現し、内燃機関やハイブリッドエンジンを搭載した車の要件を満たしていることを示す
EVチェックマークが搭載されています。
タイヤ市場では幅広いサイズでリーズナブルな価格を実現しました。
3)ネクセン エヌブルー4シーズン(NEXEN N'blue 4Season)
冬はシベリアからの寒波の影響で、最低気温が−20℃近くになる日もある環境をもつ韓国のNO.1メーカーが開発・製造のオールシーズンタイヤです。
第三者機関=ドイツ自動車連盟(ADAC)が2018年に実施したタイヤテストで氷上性能第1位を獲得。
雪上性能も第3位と、NEXEN TIRE N'BLUE 4SEASON(ネクセンタイヤNブルーフォーシーズン)の氷上・雪上でのトップクラスの性能が認められています。
値段はお買い求めやすい設定で欧州のタイヤラベリングでは静粛性とウェット性も高い特徴があります。
メーカーの試乗レポートと同じように独自の試乗結果も非常に高評価の結果となりました。
https://www.taiyaichiba.com/lineup/tire/all-seasons/lineup04.php
https://www.nexentirejp.com/product/nblue_4season.html
4)
グッドイヤー ベクター4シーズン(GOODYEAR VECTOR 4Seasons Hybrid)
グッドイヤー ベクター4シーズン カーゴ(VECTOR 4SEASONS CARGO)
ヨーロッパで生まれたパターンを日本向けに日本向けに改良したロングセラー商品で日本のオールシーズンタイヤの火付け役としてタクシー装着事例も多く、長持ちタイプです。
プレミアムタイヤとしてミシュランのクロスクライメートシリーズと肩を並べたラインナップで雨の日の性能は特に評判が良いのが特徴です。
近年では軽トラック・バン用やハイエースなどの商用車に対応したCARGOシリーズもあります。
https://www.goodyear.co.jp/special/vector/
5)ダンロップ オールシーズンマックスAS1(DUNLOP ALL SEASON MAXX AS1)
サマー性能はベーシック低燃費タイプのEC204と同等レベルですが溝容積は約15%アップになっているのでより長く使える仕様になっています。
雪上性能はスタッドレスと遜色なくコントールできますが氷上性能はスタッドレスと大きく性能差があるため、凍結路面の多い環境下ではスタッドレスが推奨されています。
13インチから20インチまでと純正装着サイズをメインにラインナップされています。
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/allseason/
6)ヨコハマ ブルーアース4S AW21(YOKOHAMA BluEarth-4S AW21)
ウェット性能はベーシックタイプのECOS ES31と同等レベルですが雪上性能を含めて30%減っても安心感ある走行を可能としています。
2018年のジュネーブモーターショーで本場欧州で認められて翌年に日本へ上陸し話題をよんでいます。
実際のシャーベット路面、積雪路面での試乗レポートでは想像以上の安定した走行を実現できるため、スタッドレスタイヤではないことを忘れなければ降雪圏でも活躍できるポテンシャルを秘めています。
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_4s_aw21/
7)ランドセイル 4シーズン(LANDSAIL 4seasons)
開発元は中国メーカーのセンチュリー社で航空宇宙産業のトップクラスである米ボーイング社から航空機のタイヤを製造できる技術承認を得ているタイヤメーカーです。
最先端の自動生産工場の設備で製造されているため品質が高く安心して使用できます。
数あるオールシーズンタイヤの中でも左右非対称のパターンになっており、ドライ、ウェット、シャーベット、スノー、アイスすべての路面でバランスよく性能を発揮できる仕様になっています。特に氷上性能は高く、コントロール性を保ったまましっかりと車を止める事ができました。
あらゆる路面環境で何度も試乗を繰り返し、内部構造の比較も行い、高性能・幅広いサイズラインナップ・安いを実現したロングセラー商品です。
内部構造は店舗にカットサンプルがありますので確認してみてはいかがでしょうか。
https://www.taiyaichiba.com/lineup/tire/all-seasons/lineup03.php
③まとめ
最後に
タイヤ交換のサイクルは3~4年が平均のため、先を見据えた検討をすることが大事です。
タイヤ市場はどこよりも早くオールシーズンタイヤに着目し、力を入れてきました。
お住いの環境、車の使用条件や相性、予算などあらゆるご要望に応えられるように準備していますので、オールシーズンタイヤに悩んだ際は是非一度、相談してみてはいかがでしょうか。